ラブバズーカ その１

ポア子は今、恋をしているの・・・！
人生何度目の恋？　いいえ、きっとこれが初めての恋。

と、そんなお知らせをした途端にハートブレイク。

前に少しだけ書いた後ろの席の、常にテキパキとして仕事の出来る男・出来村さん（仮名・３４歳）が、今月で本社に戻ってしまわれるんです！
なんてこと！
ポア子、彼がいるからこの会社だいすきだったのに！
友達いなくても毎日とっても楽しかったのに！
しかも今まで彼と会話したといえば、隣の席のサバゲ田くんとさわいでて「君らうるさい」て注意されたことくらいなのに！
このままでは彼にとってポア子はただの「うるさい人のうちの一人」というだけの印象で終わってしまう・・・・

なんとかしなくてはいけないワ、とポア子はここ一週間くらい残りわずかな時間で勝負賭けてみたの。まあ賭けたところで彼は一軒屋購入したてのマイホームパパなんですけども。

・勝負その１　出来村さんがいなくなるらしいという噂を聞いた時、彼から見える位置で「どうしよ〜さみし〜」って泣いてみたら、コンティーちゃんに「それ嘘泣きやろ。アンタ自在に涙流せるもんナ」と彼に聞こえるように言われた

・勝負その２　ずっと前の飲み会で撮ってもらった出来村さんとのツーショット画像を会社のＰＣの壁紙にしてたら、それを見た出来村さんに「削除しといてください削除」とサラリと言われた

・勝負その３　「出来村さんはどういう女の子がタイプですか？」「結婚５年目でそろそろ心の隙間は？」などと積極的アピール試みたら、「自分は妻子あるんであちらへお願いします」と彼がうながした「あちら」の方向には、３１歳独身・社内でのあだ名は「えなり君」の姿が

ポア子、くじけてしまいそう・・・

（続く）