今日のモテ日記
隣りの部署の女子でなんだかポエ子にいつもガン飛ばしてくる子がいて、コンティーちゃん(26歳・関西人)ていう誰とでも仲いい子に、「あのひと、ポエ子のこと嫌いなんかしら?」て聞いてみたら
「アンタのこと好きな女なんか大概おれへんで?」
ですって。
キャー・・・
でもいいの。ポエ子にはとっても仲良しのおじさま(55歳・独身)がいるから…
おじさまてばドルーピーにそっくりで、キャラまであんな感じで、ツラもあのまんまでちょうかわいらしいんです。
毎日会社に何しにきてんのかわかんねえくらいいっつも寝てて(サカイ並みに)、あとはネットしてるか、仕事中に三越のうまいもの展行ったきり帰ってこない。
でも誰も何も言わない…
そんな、ただそこにいるだけの守り神のようなおじさまなの。
全国うまいもの巡りが趣味のおじさまは、よく旅行に行かれるんだけど、いつもお土産にうまいものをポエ子に買ってきてくれて、ポエ子、うまいものくれる人間大好きだからおじさまのことも大好き。
で、一昨日は保険のおばちゃんからもらったっていうせんべいポエ子にくれたのね。
ポエ子の席でせんべい喰いながらおしゃべりしてて、保険の話ずっとしてるうちに、そういえばおじさま、天涯孤独の身だったワ、て思った瞬間「チーン」てポエ子の目玉は¥マークになりました。
「ドル開さん(仮名)、もしこれからも独りだったら、保険金受取人はポエ子の名義にしといてくださいね☆」
てポエ子言ったの。
それがいけなかったんだと思う。
今日もポエ子の席まで遊びにやってきたおじさまが、おもむろに何かを手渡してきました。
見たらば神戸行きの新幹線のチケット・・・
そういや先週くらいに、おじさまが旅行ガイド見ながら「ぼく、ルミナリエ見たいんだよネ」て言ってた時「神戸いいですね〜。ポエ子も行ってみたぁーい☆」って言ったような言ってないような・・・いや、言ってぬい。
一緒に行くとは言ってぬい・・・!
「帰りちょっと遅くなるけどいいかネ」っていつも眠たそうなはずのドルーピーの目に光る、ギラリとした一筋の輝きを見逃さなかったポエ子は「これは笑えん」と初めて気づき「や、すんません、明日ちょい実家帰るんで!」て思いきし素声で拒絶してしまったの。
えっ・・・と絶句したまま、すごすごと自分の席に戻るおじさまの背中はとても寂しげだった。
そんなんモテ日記でもなんでもないわ。